理事長所信

理事長所信

公益社団法人勝山青年会議所

2021年度理事長予定者 石垣 智史

青年よ大志を抱け

~想いをカタチに~

 

はじめに

新型コロナウイルス感染拡大が及ぼす社会的・経済的な影響は、甚大なものとなっています。青年会議所の活動にも大きな変化の波が及ぶなか、私は改めてひとりの力の限界を痛感しています。日本および世界が生命の安全と経済の再生の両立という難題に挑むなか、すべての人を平等に支援するには多くの力が必要です。各行政機関、関係諸団体、青年会議所など多様な組織が単独で動くのではなく、それぞれの組織と連携し、大きな効果を生み出さなければこれからの変化する時代を生き抜く事はできません。

だからこそ、私はウィズコロナ、アフターコロナ時代の大変革を生き抜くために、青年会議所が掲げる「JC宣言」および「綱領」に示された本来の姿に、今一度立ち返りたいと考えます。「JC宣言」に記されたメッセージは、コロナ禍の今という時代にこそ必要なものです。「綱領」に込められた想いは、苦難のなかでこそ求められる人と人とのつながりの大切さを訴えるものです。青年会議所の長い歴史を支えてきた「JC宣言」および「綱領」を礎に、私は青年会議所の仲間一人ひとりをつなぎ、行政や多様な組織をつなぎ、みんなの力をひとつに合わせてさまざまな活動に精一杯取り組むことで、勝山に「明るい豊かな社会」を築いていきたいと考えます。

今年度のスローガンは、「青年よ大志を抱け 〜想いをカタチに〜」です。このスローガンには、コロナ禍のなかで不安におびえ立ちすくむことなく、大きな夢を抱いて、失敗を恐れることなく、仲間と力を合わせて想いをカタチにするためチャレンジしようという願いが込められています。1968年、勝山の発展を目指す青年たちにより設立された勝山青年会議所。昭和、平成、令和と半世紀を超える時の流れのなかで、かつての「青年会議所しかない時代」から、今では「青年会議所もある時代」になったといわれていますが、若さと勢いある行動力は他の団体には真似できないものです。「JC宣言」および「綱領」を礎に、三信条の「奉仕、修練、友情」のもと、仲間と切磋琢磨しながら困難を乗り越え、人間的な成長と地域社会の発展を実現していきます。

勝山のまちづくり

大きな志を成し遂げ、想いをカタチにする大きなチャレンジのひとつに、まず若者をひきつける魅力ある勝山のまちづくりがあります。少子高齢化が進む勝山で地域経済を支える人口増加を促すには、地元若者の流出を防ぎ、都会からの若者の移住希望者を増やすことが必要だからです。進学や就職で県外に出て戻ってこない、地元の若者たち。高校を出て地元の魅力より、都会の魅力に翻弄され一度は都会に出たいと夢見る少年時代はあると思います。しかしネットの普及やインフラ整備が整いつつある勝山においても、都会で学んだ知識や経験を活かし、夢を実現させる可能性があります。

地元で暮らしていると当たり前に感じてしまいますが、勝山の魅力について改めて考察すると、このまちには若い世代をひきつける潜在的な魅力がたくさんあることに気づきます。例えば、青年会議所も参加している冬の風物詩 勝山左義長まつり。300年以上の歴史を持つこの伝統行事は、老若男女を問わず人を笑顔にしてくれます。雪深い風土だからこそ、大きなスキー場があり、好きなウィンタースポーツを冬場の仕事にできる環境があります。地方ならではのぬくもりある人との交流も、他にはない勝山の強みです。近くに住むおじいちゃんおばあちゃんが、親戚でもない相手に、大切に育てた野菜を玄関先に差し入れてくれるエピソードは〝勝山あるある〟のひとつ。心温まるご近所づきあいは、今の都会ではほぼ望めないものでしょう。私自身、勝山で家を持ち、仕事をし、子供を育てるなかで、家族が幸福に暮らすために大事なものがここにはあると自負しています。その豊かさは、コロナ禍で疲弊する若者の心も癒してくれるはずです。

また、勝山には、福井県立恐竜博物館や越前大仏、平泉寺、ゆめおーれ勝山などの大型施設が点在しています。そうした既存の施設を私たちが新しい視点で掘り起こし、近隣の公園や史跡、建造物などと結びつけ、点を線につなぐ試みを行えば、勝山の魅力をよりパワーアップすることができるでしょう。タイミング的にも、2022年に中部縦貫自動車道大野油坂道路の大野IC―和泉IC間開通に続き、北陸新幹線敦賀開業などが控えています。交通アクセスの向上という魅力が加わることは、若者の定住・移住はもちろん、県内外からの観光客やインバウンドの集客においても高い効果が期待できます。こうした背景を追い風に、若い会員の力を結集し、知恵を絞り、行動していくことで、市民にとって希望溢れるまちにしていきたいと考えます。

会員拡大から人づくり

「人を増やす」という視点においては、青年会議所も組織の活動を継続的に行うために、常に会員拡大が大きな命題となっています。2021年度勝山青年会議所の会員数は17名。このまま減少が続くと、組織そのものがなくなるかもしれません。若い世代が声をあげ、活躍し、成長できる場を死守することは、若者の定住や地域活性化、まちの魅力アップのためにも欠かせません。

会員拡大に向けて、私はまず勝山在住の20〜40代の人たちに、青年会議所の意義と役割、そこで得られる人間としての成長について広く知ってもらうことが大事だと考えます。5年前、私は青年会議所がどんなものかもわからず誘われるまま会員となりましたが、これまでの活動を通して、ひとりではできないかけがえのない経験を重ねることができました。経験、視野、人脈、どれも青年会議所に参加しなければ得られなかったものばかりです。同世代の仲間と共に想いをぶつけ、同じ志を共有し、力を合わせて苦難を乗り越えていくことは、友情を越えて家族のような絆を生みだします。大人になってから信じあえる生涯の仲間を得られることは貴重な機会であり、そこから広がるネットワークはかけがえのない人生の宝になります。また、世界中の青年会議所の幅広い活動は、大きな視野と得難い経験を若い世代にもたらしてくれます。ここでしか体験できない立場と機会を得ることで、会員一人ひとりが人としての礼儀やマナーを身につけ、地域経済を牽引するリーダー的存在としての自覚が生まれ、公私にわたるモチベーションアップにつながっていきます。

どんなタイミングで会員になるかは、人それぞれ人生のターニングポイントが異なるため、やはり地道な声かけは必要でしょう。そうした日々の広報に加えて、今年は、多方面で活躍する人を招いた交流の場を増やしたいです。以前のクリーンアップ九頭竜川の清掃活動のように多くの人が参加できる取り組みも提案したいと思っています。持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みでは、社会的な貢献や責任を果たしながら持続的な成長を目指していきます。このように参加型の事業の創出と人間的成長の場としての魅力発信の相乗効果で、新しい会員を増やしていきます。

さらに、もうひとつ勝山青年会議所の将来的な会員拡大の布石として提言したいのが、わんぱく相撲やJCサッカー等の子供たちが参加できる青少年育成事業です。この青少年育成事業は、大人になってからも勝山で暮らし、まちを良くしたいと願い、地域で活躍する「人づくり」につながっていくからです。例えば、私は幼少時、友達と一緒に勝山でバーベキューやスキーに連れて行ってもらい、自然の中で、笑顔で過ごした思い出があります。それは青少年育成事業などの一環だったと思うのですが、今思えばまちを愛する大人たちが、子供達に色んな事を経験させようと思って行ってくれた事業が貴重な体験に繋がりました。そうした子供時代に参加した楽しい活動の記憶は、心の拠り所となる信念を育む原体験となり、故郷を大切に思う郷土愛を芽生えさせます。だからこそ我々は子供達に喜びや感動をとことん追求した時間を提供していきたいと考えます。

おわりに

青年会議所の活動に取り組むほど、その本質と価値、社会におよぼす影響の大きさ、自分自身の成長に気づかされます。活動を通して誰かに必要とされ、人の役に立ったときは、なにものにもかえがたい大きな達成感があります。人のために使う時間が自分の糧となることを実感し、こうした活動が次世代を担う子供たちに残っていくと思うと、人とのつながりをより一層大事にしなくてはならないと感じます。そして、今このような活動ができているのも、自分の思いを理解し、協力してくれる家族や社員、友人たちに支えられているからだと、心からの感謝が込み上げてきます。皆の協力があってこその活動だから私達自身が成長して、また会社や家庭にもその学びや経験を活かしていかなければならないと考えます。

今後、時代が目まぐるしく変化していくなかで、自分を取り巻く人々が、ずっと温かい笑顔でいられる社会を、私は望みます。そして、一人ひとりがそのようなささやかで大切な希望の光を持ち続けることが、「明るい豊かな社会」へ導いていってくれるのだと信じています。

基本方針

・若者をひきつける活動

・潜在的な魅力を向上させる活動

・JAYCEE力の向上

・GIVE AND GIVE

運営方針

・柔軟に対応しながらの規律ある運営

・品格ある青年としての組織運営

各委員会事業計画書

♦まちづくり委員会

・潜在的な魅力を伝える事業

・記憶に残る体験

・例会の開催(4月、7月、9月、10月)

♦会員拡大委員会

・青少年育成事業

・新入会員オリエンテーションの開催

・例会の開催(2月、5月、8月、11月)

♦事務局

・理事会、総会その他諸会議の円滑な準備と運営

・ホームページの管理運営、情報の発信

・災害ネットワーク担当

・日本、地区、ブロックの対応

・若いわれらの発行

・例会の開催(1月、3月、6月、12月)