理事長所信

理事長所信

公益社団法人勝山青年会議所

2019年度理事長予定者 山本 泰司

 

運命を変える歴史的瞬間

突き抜けた「個」の「合」が奏でるメロディー

 

はじめに

 

1983年2月8日福井県勝山市で私は生まれた。自ら学ぶわけでもなく、誰かに教えを乞うわけでもなく、ただがむしゃらに、ただ必死に手を伸ばしていた。文明が発達していない縄文時代でもなく、人との交流が遮断された無人島でもない。この時代にこのまちで私というひとつの「個」が誕生した。今まで、周りに友達がいて家族がいて、過ごしていることを当たり前だと思い生きてきた。しかし、ふと考えると様々な偶然と数奇な確率によってこの環境に私がいることを運命であることを強く感じた。そして、今ここに多くの「個」が存在し共に過ごしていることこそがすでに奇跡と気付く。この奇跡こそ私は「合」と名付け、これから進化した勝山青年会議所新時代の「合」の物語が始まる。

運命を変えるほどの歴史的瞬間には、希望溢れる探究心と心の拠り所となる信念を内に秘め百折不撓の行動力から突き抜けた「個」の輝きがある。

 

 

JC運動の基礎となる会員拡大

 

会員の数的向上が質的向上。2019年度勝山青年会議所会員数30人。純増数15名の入会。私はこの数値目標を掲げたい。年々会員拡大が難しくなってきている中で、過去を振り返っても15名以上の入会があった例はなく、数字を掲げた以上、目標を達成しなければならないのがJAYCEEの責務であり、この可能性を切り開く事こそがまちを変える一歩になる。1人よりも2人、2人よりも3人集まれば更によりよい知恵が出る。まちを真剣に考える同志が増えるということは、それだけまちを変える可能性が広がるということだ。また、会員拡大は結果が数値として表れる最たるものである。また、単年度制の中で検証と実施を繰り返す事ができる会員拡大は、直に市民の声を聴くことができ、まちの求めている事を知る最高のチャンスが広がっている。すなわち、会員拡大は組織を守るためにするのではなく、まちを変えるためにしていかなければならないものだということだ。

会員拡大という活動を運動に変えていくためにも、メンバー全員が会員拡大の必要性を感じ情熱を持続させていく事と、市民やまちの情報を共有できる体制を構築していく事が重要である。そして、青年会議所の一部の活動として日々の活動を市民に発信していく事も必要なことである。事業の構築、会議の在り方、一人ひとりの突き抜けた「個」を目指す数値的結果を意識した成長が、組織を強くしていき魅力ある勝山青年会議所を作りあげていくのだ。やがて突き抜けた「個」の集まりは、市民に浸透する組織となって、勝山に住み暮らす人から必要とされる「合」になっていく。これこそが会員拡大運動の根幹であり、JAYCEEの基礎である。

 

 

未来への懸橋

 

1983年には勝山の総人口は30,000人を超えていて、年少人口は6,500人だったが2040年には、勝山の総人口は17,000人になり、年少人口は1,500人になると言われている。これは、若者がまちに魅力を感じず都会に出てしまうことが原因の一つであり、このデータが示すものとは、私たちが年をとった時代には自分達の子供が勝山を離れていることを示している。もし、子供たちが勝山に住んだとしても、その次の世代には離れてしまう可能性が高いといえるだろう。私が小学生の時、近くのプールがオープンし、兄弟で訪れた時のことだ。出来上がった新しいプールは、建物も大きく綺麗で、住み暮らしているまちにできたとは想像できるものではなかった。更に驚いた事が、その大きな建物の屋根が自動で開いたことだ。子供心に、理解が出来ずただ驚き興奮していたのを今でも覚えている。しかし、同時に勝山というまちが変わっていく姿を身近に感じた時、私の心は希望で満ち溢れていた。

勝山には世界にも誇れる魅力が多々あり、恐竜博物館、スキー場、自然、文化等のすでにある、勝山という「個」の魅力を更に突き抜けさせたいと考える。そのためにも、我々が広い世界を知ることから始まり、20年後の勝山を見据えた存在で在り続けなければならない。そのためには、ブロック、地区、日本本会への出向や連携をすることで、多くの出会いと情報が行き交い、地域を変える先進事例やアイデアを得る機会になるだろう。また、視野を広げた活動が変化していく時代を突き進む原動力になる。希望溢れる探求心をもって、歴史を未来に繋ぐこのまちは、住み暮らす市民にとって地域を愛する誇りとなり、世界でただ一つのまちを繁栄させ、更に多くの観光客や移住者を呼び込む懸橋になる。

 

 

勝山が「合」となるまちづくり

 

 私の経験での話だが、今まで観光した所を振り返るとまた行きたいと思える所がいくつかある。それが、夢の国ディズニーランドと常夏の楽園ハワイである。共通していえる事が、園全体、島全体の想いと私の心が一体となる時間をプレゼントしてくれた事だ。これまで勝山青年会議所が行ってきた事業は様々あるが、私は入会してからクリーンアップ九頭竜川という事業に携わってきた。勝山青年会議所主催では最後の年になる2015年度のクリーンアップ九頭竜川では、行政、様々な団体、企業、多くの市民の協力のもと、1300人近い人達が九頭竜川の清掃に集まった。そして、あの広い九頭竜川から半日で何トンものゴミが集まり、見違えるような美しさになった。この時私は、勝山を良くしようと集まった人たちの生み出す力に確かな可能性を感じた。これこそがまちの在るべき姿であり、勝山に住み暮らす市民一人ひとりが、当事者意識をもってまちを良くしたいと思わなければならない。我々が、勝山を想う市民と共に一つの「合」を目指す時、このまちは力強く変わる事ができるだろう。

そこで今年度は、勝山に住み暮らす市民がまちをもっと好きになり誇りをもってもらうためにも、クリーンアップ九頭竜川に代わるような、幾年も続き市民から共感され愛される勝山青年会議所の看板事業を作り、多くの参画、参加した市民の心が一体となる一日を作り上げたい。掲げた目的を達成するために勝山市民全体で協力し合い、楽しさと切磋琢磨できる時間を通じて事業を展開していく事が、更なる郷土愛とまちを変える輝きとなるだろう。百折不撓の行動力を備えた地域のリーダーである我々が、中心となって行政と市民を巻き込み、更なる団結力をもった「合」となる事業をもって恍惚となるまちへと変えていく。

 

 

強烈な原体験を生み出す育成事業

 

 人は人で磨かれる。多くの出会いと経験、愛情が人を成長させる。私自身子供の頃から多くの経験をしてきたが、未だに理解できない事が一つある。それは、高校の学園祭、私は会場制作班として制作物を作り上げようとしていた。そこに友人が手伝いに来ると、次々に人が集まり力を貸してくれた。その出来上がった制作物は私の想像を超えていた。少人数で制作物を完成させていたらここまでのものは出来なかっただろう。私は喜びを分かち合うことの素晴らしさ、仲間の大切さに気付かされ、生まれて初めての涙を流した。今まで悲しさや辛さで涙を流した事はあっても、喜びからくる涙は一度もなかった。その涙には、自分の想像を超えた何かがあったのであろう。この時私は涙を流していたが、心から笑っていたのだ。この経験が私の人間形成の基盤となった。

子供たちにも青少年育成事業の中で強烈な原体験を経て、勝山というまちで生まれ、同じ環境、同じ時を過ごす同年代の仲間と共に成長出来る喜びを感じてほしい。そして、情報化社会といわれ目まぐるしく変化する時代に生きる子供たちに、このまちで共に同じ時間を過ごすということが、かけがえのない財産であり、変わらないものであるということを教えたい。ネットの普及、インフラ整備等で市外に出て遊ぶ機会は増えても、家の外で遊ぶ機会が減ってきている現状から、勝山で住み暮らす仲間と共に、勝山という大地が遊び場だという事を五感で感じてもらい、遊ぶ知恵から自らが楽しむ力を育み、最高の喜びとなる時間を共有してもらいたい。少年期において多くの原体験こそが、心の拠り所となる信念を育み、生まれ育ったまちを大切に思う人財教育になる。

 

 

おわりに

 

人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり。勝山青年会議所に集いし突き抜けた同志たち。我、人を使うにあらず。その業を使うにあり。勝敗を決する決め手は、堅固な城ではなく、人の力である。 個人の力や特徴を掴み、才能を十分に発揮できるような、突き抜けた「個」の「合」がまちの未来を切り開く。希望溢れる探究心と心の拠り所となる信念を内に秘め、百折不撓の行動力をもって、突き抜けた「個」と共に恍惚となるメロディーをまちに届けよう。20年後、私たちの子供が運命を変えるほどの歴史的瞬間が繰り返されたこのまちで、絆をあたためる「個」と桧のみちを突き進む「個」達が新たな「合」を奏でるために。

 

 

基本方針

・可能性を切り開く会員拡大

・希望溢れる先駆けた活動

・勝山独自の「合」への運動

・心の拠り所となる強烈な原体験の創造

 

運営方針

・憧れをもった規律運営

・百折不撓の行動力

・突き抜けた「個」が調和する組織

 

 

各委員会事業計画

未来へ懸橋委員会

・突き抜けた「合」への懸橋

・例会の開催(4月 7月 10月)

 

まちづくり委員会

・市民、行政を巻込む「合」となるまちづくり

・例会の開催(2月 6月 9月)

 

青少年育成委員会

・強烈な原体験を生み出す「個」の育成事業

・新入会員オリエンテーション

・例会の開催(5月 8月 11月)

 

事務局

・理事会、総会など会議の円滑な準備と運営

・ホームページの管理運営、情報の発信

・災害ネットワーク担当

・日本、地区、ブロックの対応

・若いわれらの発行

・例会の開催(1月 3月 12月)