理事長所信

理事長所信

 

公益社団法人 勝山青年会議所
2015年度理事長
鷲田 資博

六根清浄(どっこいしょ)

~先人の想いを引き継ぎ、真のリーダーになろう~

はじめに

世界三大恐竜博物館の一つ福井県立恐竜博物館、歴史と悠久のロマンを感じさせる白山平泉寺、伝統と文化が息づく左義長まつり等、勝山には魅力あふれる物が多くあります。私はこのまちが魅力あふれる様になったのも、勝山に住み暮らす人の愛郷心から来るものと思っています。この歴史・伝統・文化に裏打ちされた故郷がいつまでも輝き続けて欲しいと願います。しかしながら人口減少時代に突入した今、今後は益々コミュニティや集落の維持が困難になっていく事が予想されます。つまりは、地域の伝統行事やその継承が困難となり独自の歴史や文化が消失の危機をむかえようとします。また、森林・農地の荒廃、商業・商店街の衰退にもつながります。そして、産業の衰退による税収減により、社会資本や公共サービスが維持できなくなっていくでしょう。未来を生き続ける我々青年の役割として、勝山の文化・伝統・自然を活かして持続可能な地域づくりを目指す必要があります。

この混沌とした時代を生き抜き明るい豊かな社会を築くためにも、JAYCEEは社会的・国家的・国際的な責任を自覚し率先して行動しなければなりません。先ずは己の意識の変革から始め、果敢に‘修練’に立ち向かい、地域に‘奉仕’できる己に成長を促し、仲間と‘友情’を深め、生涯忘れられない時間を共有しようではありませんか。

 

常に勝山青年会議所の理解者を増やしていこう

勝山青年会議所の会員数は最盛期に50名を超えておりました。本年13名スタートとなり、当時の1/4以下にまで減少しています。そして本年、私を含め5名の卒業生がいます。これは新たな入会者がいなければ4割近い会員数の減少を意味し、拡大運動が最重要課題といえます。会員減少の理由として、人口減少、景気悪化、価値観の相違等、様々あるでしょうが、青年会議所の魅力を伝えきれてない事が一番の原因だと思います。青年会議所の魅力は、日常では出会う事が難しいすごい人と出会える事や、まちの魅力をより知る事が出来る事です。私も青年会議所活動に先輩方と一緒に取り組む中で色々な事を学びまちへの愛着を育む事ができました。また、「JCしか無い時代からJCも有る時代」と言われる様に、まちづくり団体が増え青年会議所は違いを伝え辛くなっています。ですが私には同じとは思えません。その一つに青年会議所が40歳までという年齢制限、単年度制により常に新陳代謝を繰り返し、新たなポジションにつかせる事で人の成長を促す仕組みを持っているからです。この様な事を繰り返す事で青年会議所に在職中だけでなく、卒業してもまちへ貢献できる気概を持った人材を輩出し続けています。

将来、子や孫からの「お爺ちゃんは何で勝山のために頑張らなかったの?」という問いに「仕事が忙しかった」「お金が無かった」「景気が悪いから」等という言い訳で答えられますか?私は後悔し、子や孫に向き合え無い生き方に耐えられません。逆に、もし多くの若者が集まり、勝山の将来を本気で考え動き出したら勝山の将来は楽しみですしワクワクしませんか。自分自身を成長させて勝山を盛り上げていきましょう。そのためにも、今持てる会員の成長を多くの青年達に伝え、同志を増やしていこうではありませんか。

さあ、決断も行動も今しかない。

 

時代の変化とともにうつり変わった左義長まつり参画事業

勝山青年会議所はこれまで、左義長まつりにおいてはメイン通り以外に活気を広げ、市民・観光客が喜び、まつり事体が良くなるように活動してきました。これまで弁天河原でのご神体作成、神明神社からの大たいまつによるご神火送り、書初め展示や休憩所としてのいっぷく亭設置運営等を行って来ました。左義長まつり参画事業の真に必要とされる活動は、我々の手を離れ、形を変えまつりに根付いてきております。青年会議所が発案・実践したもののうち、本当に必要とされるものが周囲へ引き継がれて残っていく、これこそが、勝山青年会議所が目指すべきまちづくりのあり方だと思います。我々勝山青年会議所はまつりの賑わいを創出するため、更に必要とされる事業を創りだして行かなければなりません。左義長まつりの魅力を多くの人に伝えるため、賑わいを自ら創り出し、共に楽しみましょう。

 

多くの関わりを持つ公益事業クリーンアップ九頭竜川

クリーンアップ九頭竜川事業は勝山の宝の一つである九頭竜川の清掃を通して自身の住む勝山への愛着を高める事を目的に行って来ました。今年で11年目を迎え、多くの方のご協力のお陰で、発展しております。10年間の活動を通じて毎年参加者は増え、近年はゴミの回収量が減る等、市民の意識改革という観点でも着実に成果が上がっております。昨年度の清掃活動には1260名もの参加者に協力いただき、初年度の131名と比べると10倍近い増加となり、九頭竜川に対する愛着が高まっている事が感じられます。継続は力なりという言葉がありますが、クリーンアップ九頭竜川事業は続ける事でより多くの関わりを持ち、力を増幅している事業です。今年も清掃活動を継続して行う事でより大きな力としていきます。また市民意識向上事業は、昨年からの想いを引き継ぎ、周知活動をさらに展開していく事でより九頭竜川に対する愛着が広がり、川清掃をせずとも九頭竜川が常に綺麗な状態に保たれる事を目指します。

クリーンアップ九頭竜川事業を通して、市民・企業の勝山青年会議所に対する認知度が高まりました。しかし、目下、青年会議所のメンバーが減少し、この事業の存続が危ぶまれています。市民・企業・行政・関係諸団体に現状を伝え、ご理解を得て納得してもらい、準備・運営面等からも、これまでのクリーンアップ事業に関わってきた方々等にご協力していただく事も検討します。そして、この事業を市民運動へと進化させ円滑に進めていく事で、九頭竜川が勝山の宝としてより輝ける様にしていきます。

 

時代の先駆者たらんと“まち”に新たな風を吹き込もう

エネルギー問題は、世界的な人口増加と新興国の経済成長の為にエネルギー需要が急増することが予測されています。このまま化石燃料に頼っていては世界的な資源争奪に巻き込まれてしまいます。日本は外国からの高い化石燃料に依存し、毎年10兆円以上を外国に払いエネルギーを確保しています。他所からエネルギーを買っているのは勝山においても同じです。地域にエネルギー源になる物があるにも関わらず充分活用しないのでは、富を地域外に流出させてしまっているという事です。裏を返せば再生可能エネルギーでの自給自足が出来れば、地域に富を循環させる事が出来るのではないでしょうか。薪を使っての煮炊き、水車のイモ洗い、氷室での食品保存等自然から得られるエネルギーの活用は昔から生活に取り入れられてきました。これを現代風にアレンジし効率的に利用している先進地の手法や仕組みを学び市民に紹介していきます。経済性だけをとらえればなかなか普及が進まない事も、まちづくりとして楽しみの要素を加える事で変わっていくと信じます。勝山の眠れる資源を生かし地域から新たな産業を生み出しつつ循環社会を実現する事が出来れば、今以上に勝山は魅力的になるのではないでしょうか。

 

伝統を継承しつつも革新的にチャレンジしよう

来年は平均在籍年数が3年半に満たないメンバーだけで活動になる事になり、伝統を継承する事が危機的状況であります。在籍年数が長いメンバーがいる本年の間に、この経験を次世代に伝える必要があります。次世代を担うメンバーに事業を実施する為のスキルを伝授し、次のリーダーとなっていただくための準備をします。また、若い彼らのアイデアに耳を傾けて、彼らの新しい感覚を活かして事業を構築していく事を応援します。

私が勝山青年会議所に入会した頃は、その年に卒業される先輩の名前を冠した塾というものがありました。そこでは青年会議所活動をする為の心構えやもっと広い視野で、生きる指針のようなものを先輩方から教えて頂きました。青年会議所は大人の学び舎です。漢塾において、青年会議所活動に関することはもちろん、人生の荒波を乗り越えて行く為に必要なリーダー像を学んでもらいます。リーダーとは何事に対しても真摯に取り組み、仲間に対し誠実でなければいけません。また、己を律し、高い志を持って地域に貢献出来る人でなければなりません。その様な事を一年間学ぶ事によってこれからの勝山青年会議所活動を担ってもらいたいと思います。

 

おわりに

日本では昔から悟りをひらくために山に登って修行を行う際に「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)と唱えられてきました。六根とは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識の事で、六根清浄とは人間に備わったそれらを清らかにする事をいいます。山に登るときにも唱えられ、唱え継がれていくうちに、それが転じて「どっこいしょ」になったと言われております。口癖になるくらい日本人は清く正しくありたいという国民性だったのでしょう。残念ながら今では「どっこいしょ」というと爺臭いと言われ、この想いは伝わっておりません。ぜひとも先人が口癖になるくらい唱え続けたその想いを引き継いでいきたいと思います。真のリーダーとは“どのように生きることが美しいのか”を考え実践し、己を律し他者への模範とならなければいけないのですから。

 

山本五十六の「男の修行」は多くの経営者や指導者が座右の銘としている言葉です。私は辛い時、苦しい時に、「男の修行」を心の中で繰り返し唱える事で、落ちつき前向きになれ壁を乗り越えてきました。我々は会社、地域等でリーダーとして行動する事が多くなります。その際、色々な壁が立ちは塞がると思いますが、山本五十六の「男の修行」を思い浮かべ乗り越えて行って欲しいと願います。

「苦しいこともあるだろう

言いたいこともあるだろう

不満なこともあるだろう

腹の立つこともあるだろう

泣きたいこともあるだろう

これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である」

 

 

 

 

2015年度 基本方針・運営方針・各委員会事業計画

 

 

基本方針

1.メンバー全員による一丸となった会員拡大

2.未来をみすえ、志高き地域社会の創造

3.会員の資質向上と組織力の向上

 

 

運営方針

1.全員参加による事業の運営

2.多くの仲間との出会いを望み、己を高めるための活動

3.伝統の継承と時代にあった組織運営

 

 

各委員会事業計画

 

クリーンアップ九頭竜川委員会

・      クリーンアップ九頭竜川事業の開催

・      例会の開催(5、9月)

 

左義長まつり委員会

・      勝山左義長まつりへの参画

・      例会の開催(2、7、11月)

・      エネまちの実施(調査・報告)

 

漢塾

・      例会の開催(4、6、8、10月)

・      ブロック新入会員オリエンテーションへの対応

 

会員拡大対策委員会

・      会員拡大の対応

・      拡大情報の発信

・      新入会員オリエンテーションの開催

 

 

事務局

・      理事会・総会その他諸会議の円滑な準備と運営

・      ホームページの管理、運営、広報活動

・      災害ネットワーク担当

・      日本JC・地区・ブロック協議会への対応と参加啓発

・      若いわれらの発行

・      例会の開催(1、3、12月)