理 事 長 所 信
社団法人 勝山青年会議所
2011年度理事長 西脇吉幸
<<2011年度スローガン>>
One for all, all for one
- ひと・まちを想い、敬愛の心を持って未来へと歩もう –
はじめに
現代社会を一言で表現するなら、「混沌」と言う言葉がよく似合うかもしれません。地球規模の環境問題やリーマン・ブラザーズ経営破綻(はたん)を代表するような世界を取り巻く不安定な社会経済。日本においても人口減少や、少子高齢化社会における年金問題や若者の就職難など、様々な課題が日夜問わずメディアから伝わってきます。ただ、こう言った困難な問題は今の時代だけではなく、いつの時代にもありました。
日本の青年会議所活動は戦後間もなく東京ではじまり、その後各地で活動されるようになりました。戦後間もない東京は、今を生きる私達には想像も出来ないほど過酷な環境だったに違いありません。しかしながら、明るく豊かな社会の実現を理想とし、次代のリーダーとなる責任感をもって、お互いに切磋琢磨しようという情熱をもった青年有志が集い青年会議所は設立されました。現在では全国各地で青年会議所活動が行われています。私達の想像も出来ないほどの「困難」を乗り越え、日本を支えてきた先人がいるのです。私達も青年として時代を切り拓く使命があると思います。志は今も私達に受け継がれているのです。
我が(社)勝山青年会議所も創設43年目を迎えます。近年では、会員減少による組織力の低下や組織の存続が大きな課題となっていますが、こういう時だからこそみんなが一つにならなければいけないのです。一人ひとりが「かつやま」のため、(社)勝山青年会議所のために力をあわせる事が今一番大切な事だと考えます。先輩から脈々と受け継がれた志を胸に「混沌」という未知の可能性を切り拓き、明るい豊かな社会を築き上げましょう。
ふるさと「かつやま」を想い
私達の住む福井県は越前とも言われ、古来より「越山若水」という言葉に象徴されるように、越前の緑豊かな山々と若狭の清らかな水の流れに囲まれ、様々な歴史や文化を育んできました。我がふるさと「かつやま」も福井県の中では奥越前と呼ばれ、自然豊かで太古のロマンを誇る恐竜化石や中世の面影残る平泉寺等、文化あふれるすばらしい所です。この「かつやま」がより良い地域となるように、私達(社)勝山青年会議所は存在していると言っても過言ではありません。過去には「越前勝山探検隊」に代表される様々なまちづくり事業を行ってきました。どの事業も「かつやま」を想い、「かつやま」に根ざしたまちづくり事業でした。現在行っている事業ではクリーンアップ九頭竜川事業があります。今年で7年目を迎えるクリーンアップ九頭竜川事業は、勝山市の市政にも反映されているエコミュージアムの観点から生まれた事業でした。この事業は回を重ねるごとに多くの市民、企業、団体、行政の方にご理解ご協力をいただき、湖面に映る波紋のごとく大きな広がりを見せています。この事業のすばらしい所は、清掃活動と言う身近な事が誰にでも出来る事です。そして清掃活動から自分達のふるさとを自分達で良くしようと誰にでも実感できる事です。事業を通して思う事は、「かつやま」に住む人が、もっと「かつやま」に関心を持つ事が大切だと考えます。そこから愛着が湧いて、「かつやま」を想う気持ちが生まれる事で郷土愛に繋がると思います。そして自らがこの「かつやま」を誇りに思う事で、「かつやま」を愛する活動を展開し、「かつやま」が良くなっていくのではないかと思います。
私達(社)勝山青年会議所は活動を通して多くの市民の方々と出会ってきました。これからも多くの方々と出会い、ふれ合いながら活動していきます。その中で私達は「かつやま」を想う心をより多くの市民の方々とコミュニケーションを取りながら共感していきたいと考えています。そしてより良い形で、「かつやま」がここに住む市民と共に輝くまちになるよう私達は活動していきます。
「かつやま」の宝である子ども達を想い
今、「かつやま」の人口は2万6千人程です。今後の少子高齢化を考えると益々人口は減っていくでしょうし、実際勝山市がまとめた統計でも減少していく事が明言されています。小中学校の再編も市内各地で話されるようになってきました。その中で、今後子ども達に対する関心がさらに大きくなっていくのではないかと思います。(社)勝山青年会議所は活動の中で、青少年育成を大きな柱の一つとしていますが、それは子ども達が未来の「かつやま」を支える大切な宝だからです。子ども達にもっと「かつやま」にふれていただき、ふるさとを想う心を育てていきたいと考えています。
近年ではエコミュージアム構想のサテライトを利用した育成事業や地域の方とのふれ合いを大切にして活動しています。参加された子ども達とふれ合うたびに、あらためて地域での育成の大切さを実感しています。「かつやま」にはすばらしい所がたくさんありますが、子ども達の身を案ずる半面、子ども達の活動範囲が狭められているような気がします。また現代社会において子ども達は多忙で、幼少期に学ぶはずの協調性や社会性が学びにくい環境が出来てしまっているように感じられます。子ども達には少しでもより広く「かつやま」を知って見聞を深め、そして多くの人とふれ合いながら、すくすくと育ってほしいと願います。
これからの私達は「今、子ども達に何を伝えていかなければならないか」、「何を伝えていく事ができるのか」、メンバー一人ひとりがその答えを考えながら活動していく事が大切だと思います。「かつやま」には九頭竜川や平泉寺等に代表されるような自然遺産、文化遺産、歴史遺産が数多くあります。そういったすばらしい遺産を有効に活用しながら、子ども達と共に「かつやま」について語り合う時間、そして自分達のまちを学ぶ「学びの場」を作る事が出来ればと考えます。遺産にはそれぞれ由来や文化、歴史があります。「かつやま」を知る上でも大いに役立つ事になりますし、これから益々成長する子ども達にとって有意義な体験になると思います。私も「かつやま」で育った一人ですが、大人になるまで自分の住んでいたまちのことをあまり知りませんでした。子ども達にはまず「かつやま」のことを少しでも知ってもらい、そこから自分の住むまちに愛着を感じてほしいと思います。そして「かつやま」を代表するような遺産でも、大人は知っていますが子どもは知らない事も多々あると思います。子ども達の目線に立ち、遺産を最大限に有効活用しながら、柔軟な発想と実行力で子ども達とふれ合っていきます。
すばらしい仲間と共に歩んでいく組織で在るために
今、(社)勝山青年会議所は大きな転機を迎えています。経済環境の悪化、会員の減少等、我々の活動を取り巻く環境は厳しくなっています。とくに最近では会員減少による組織存続が大きく叫ばれるようになってきました。昔、青年会議所は地域社会を示す鏡だと言われているのを聞いたことがあります。単に会員の減少を考えた時、組織存続が危ないという事以上に地域に奉仕する意欲を持った若者が少なくなってきているように思います。また会員の減少は、公益法人制度改革の対応にも大きく関わってきます。組織存続を考えると、これ以上の組織力の低下を防がなければなりません。それには、まず私達と共に地域のために活動できる若者の発掘をする事から始めたいと思います。一人でも多くの若者と出会い、「かつやま」を想う心を共有していきたいと思います。そして地域の方々から信頼される組織であり続けるために会員拡大を全メンバーで行い、積極的な活動をします。
そしてすばらしい仲間と共に歩んでいく組織で在るために、時代に合った組織の在り方を検証し、変えるべき処は勇気をもって変革し、守るべきものは情熱をもって受け継ぎ、取り組んでいきたいと思います。昔、青年会議所の綱領には「変革の能動者たらんとする青年として」という一節がありました。これはまさに変革を恐れず、青年として歩んでいかなければならないという証だったのではないかと思います。特に、私達は2013年までに公益法人制度改革の対応を迫られています。仲間とよく語り合い、より良い方向に向かって「明るい豊かな社会」の実現へ邁進していきたいと思います。また継続事業として、左義長まつり参画事業や対外広報誌「若いわれら」等の事業においては、本来の目的をしっかりと捉え、対外事業として地域のために活動し、私達の活動を広く伝える事が出来たらと考えます。そして、例会においても知らない事を勉強する場として、柔軟に取り組んでいきます。
おわりに
私の大好きな言葉のひとつに、One for all, all for oneがあります。これはラグビー精神を表したものとして有名な言葉ですが、この精神はラグビーだけでなく、あらゆる面で大切な事だと思います。人との繋がりが希薄になった現代社会だからこそ、あらためて考えさせられます。今の(社)勝山青年会議所においても、現状を甘んじて受け入れてしまうのではなくて、メンバー一人ひとりが状況を把握し、今やるべき事を共に考え、共に行動する事が大切だと思います。その中でお互いに助け合い、未来に向かって歩み続けていきましょう。そして、ひとを想い、まちを想い、敬愛の心を持って歩み続ければ、きっと「明るい豊かな社会」の実現が出来ると信じています。
2011年度 基本方針・運営方針・各委員会事業計画
基本方針
1.市民と共に輝く社会の実現
2.全メンバーで取り組む会員拡大
3.メンバー一人ひとりがスキルアップを目指したJC活動
運営方針
1.全メンバーで支える(社)勝山青年会議所運営
2.現状を踏まえた意識統一
3.時間効率を考えた会議運営
各委員会・室事業計画
クリーンアップ九頭竜川実行委員会
・クリーンアップ九頭竜川事業の開催
・例会の開催
地域の宝創造委員会
・青少年育成事業の開催
・例会の開催
組織創造委員会
・公益法人制度改革の対応
・対外広報誌「若いわれら」の発行
・ホームページの管理運営
・例会の開催
会員拡大特別室
・会員拡大の策定・取りまとめ
・左義長まつりの参画
・新入会員オリエンテーションの開催
・例会の開催
事務局
・理事会・総会その他諸会議の円滑な準備と運営
・災害ネットワーク担当
・日本・地区・ブロックへの対応
・例会の開催